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2018/02/09

次回ブーベ島3Y0IペディションへのVOACAPに依る伝搬シミュレーションとターヘルアナトミアと解体新書と蘭学事始と

ただいまケープタウンへの帰途に就いている3Y0Zご一行様ですが、入れ違いに、


3Y0I – Bouvet Island・・・DX World

Our trip, planned originally at the end of 2017, was cancelled at the request of the organizers of the “3YØZ” expedition. Due to their cancellation, we are now returning to the implementation of our project and preparations for our trip as a matter of urgency.

ですか。

The whole trip is financed from the private resources of the participants.

つったって、だれのカネでリモコンさせられてるのかわからんが、反乱軍を気取るあの連中、




For the purpose of the expedition, a 24m-high seagoing yacht with PowerSail sails and 2 engines of 250 HP was chartered.

ってのはフカシで、実際はケープタウン~南極定期航路の南ア船籍の船にチャッカリ便乗させてもらってブーベで途中下車させてもらうと見たが如何かしら?


で、3Y0Iサイトにある、

You don't need to call us , We will call You from Bouvet ! This is a different idea for DX-peditions made by Rebel DX Group.

「違うアイディア」とは、リグをブーベに置き去りにしておいて、こっちからてんでバラバラにFT8で、「3Y0I!」を無限に連呼すればオートマで返信してくれるのかな?

、、等の、そんな有象無象のどーでもいい情報な中、わたくしは、地上の腐肉には目も呉れず、冬の枯れ木のてっぺんで、この10日間ばかり、VOACAP(オンラインじゃないやつ)と格闘していました。

きっかけは3Y0Z公認、K6TUのVOACAP預言なんですが、

https://www.k6tu.net/?q=node/add/dx-prediction-3y0z

これによると、



14メガ、12Zにチャンスがあるってのが理解できないだ。だってこっちは夜だしブーベは真昼だもの。

これがどこから飛んでくるか解らないVP8Sの対蹠点ならわからんでもないが、南西に向いた、たかだか1万6千キロのところ、「HF伝搬は必ずグレイラインパスである」、という原則に反しているのがおかしいでしょうが。

っていうのの検証です。

まずスタンドアロンのVOACAPを開封してみますと、





意味不明の蘭語が。。。

コエフィシエントがCCIRオスロとかURSI88オーストラリアとか、、なんでしょうかこの暗号は? ほかメニューには、生まれてこの方見たことも無い、ヘビの如くのたくる、横文字敵性語がザクザク出てきます。

イヤーとタイム、場所くらいはどうにかわかりましたが、ほとんど杉田玄白におけるターヘルアナトミア状態。

ですが、アンテナモデルも最初ぜんぜんわからなかったのを、VE3NEAのHAMCAPを導入したら、メニューに、ふつうのアマチュアさん用のアンテナが出てきましてほんの一歩前進。少しずつ匍匐前進。

で、南極基地DP1POLの飛びを見たりログ解析したり、あるいは過去の経験から私の読みはこうです。



ベストタイムは12Zには無い。

これは2月4日の07Zですが、双方がグレイラインに掛かった瞬間に、方位=JAからいちばん近い120度、または反対の330度のグレイラインに突っ込み、グレイライン沿いに滑って転んでブーベでペロンとまろび出るだろう、っていうのです。


では2月4日、SSN=0、京都~ブーベ間、送信=VE3NEAの5エレ八木、パワー=100W、受信はホイップ、14メガ。で、横軸をタイムで方位224度の最短パスで走らせますと、



07Zにピークがありそのときの電界強度はマイナス0.78dBμ。確かに12Zにももう一つの山がありますが若干低い。

では120度=オフセット角104度で南方のグレイラインに突っ込んで見ますと、




こらこらおんなじじゃねーか。

どうやら全方位同じなので、では、お与えの巨大ロンビックアンテナで、既知の、やさしいれんしゅう、京都~パリ間でやってみます。

最短パス=331度





これは経験通り日没直前の08Zに最大点があり、マイナ22.9dBμ。


ビームをサイドに振ってオフセット角=90度



おっと、これは明らかな差が出まして電界強度、ガックリ落ちてマイナス41.0dBμと出ました。とすると、どうやらVE3NEA作成のアンテナモデルにバグがあるんでは?



・・・しょうがっこうのときに「まんが日本の歴史」で読んだには、罪人を腑分けしながら作った解体新書、




あの時代、辞書も無いのに、よくこんなもん作ったよねえ。えらいよなあ。

そんな行きつ戻りつの蘭学事始なわたくしですが、来年まで免許が延長されたといふ3Y0Iを奇貨とし、伝搬理論のべんきょうがてら、ブーベ島への遙かなる道を探して参ります。

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