手持ちの各種SDR、たとえばHFドップラーけんきゅうではAFEDRI.NET SDRを使ってるわけですが、寒いのでストーブ焚きますと、
周波数ズレズレであっち向いてホイ。この図は30Hzスパンなんで、横軸1時間として、、1時間に10Hzもズレてしまっているのが解ります。
よい子のRedPitayaも同様、温度補償が無いのでズレズレです。
こういうズレを、いちいちセンターに合わせるの面倒なんでOCXOとは言わない、
TCXO搭載のSDRが無いか、っていうところでの、がぜん存在意義なのが、局発とかなんとか、なにも手を加えなくとも短波帯でダイレクトサンプリングモードできるRTL-SDR.COM V.3です。
さっそく購買しまして、
SDRSharpで聞いてみますと、
じつに静かでよろしい。単に感度が低いだけかもわからんが。
FM放送が短波帯にかぶるからローパスは必須とか言われてますが、うちではその影響は見られませんでした。
この図はアンテナ=3,5メガのGP。近くのNHKをカットするため、1.5メガのハイパスっていうかBCバンドリジェクタ入れてますが、 RSP2なんかの高級(?)SDRですらカブリは免れないんですけど、感度が低い?のも預かってか、RTL V3ではダイジョブなのです、これ不思議。
あとFM放送もきれいに聞こえます。
耳では良かった結果ですが、ではここで、耳では解らないヘルツオーダーを見てみます。
これはソウル気象台HLL、5858kHzのキャリアを見ているものですが、スパンは15Hz、横軸は約1時間半です。
これRSP2とHDSDRの組合せだとキャリアの脇も拾ってWFが滲むのですが、RTL V3ではきれいな線である。
そして途中の途切れはストーブ焚いて ズレを見てみたものですが、ちゃんとTCXOが効いてるのか室温を10℃上げてもズレは2Hz程度で無問題。
以上のことから、かつてコンシューマ向けのSDR、ペルセウスが15万円だった(まだ売ってますけど)ことを考えると、わずか3千円ほどで同等(とは言わないが)実現できるようになった、
、、つまりわずか10年ほどで五十分の一にデフレったわけです。
・・・10万円のIC-7300はSDRで50万円のエレクラフトK3を倒した、いやアイコム自身をも倒してしまつた。
IoTやAIなど、何が幸になるのか不幸なのかわからない時代においては、値段や性能、効率といった旧来のモノサシとは違った価値観が求められてくるでしょう。
かつて前世紀末、ウイリアム・モリスは、News From Nowhere(日本題:ユートピアだより)にて、既存の資本主義的商工業は倒れ、手工業を主体とした人間らしい生活が戻る、という、社会主義ユートピアな理想を描きましたが、そのとおり、
たとえば真空管で旧弊AMリグを作ったりの退行、わたしの本業方面では、いま、かつて柳宗悦らがやってた民藝がブームになってます。
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