っていうキャンペーンが不幸の手紙みたいにして世界を廻つて居るようで、これ↓を自分のQRZ.comページに貼れ!言うわけです。
いやいや、ご自分の脳ミソがそもそもソフトウェア解読器なのでは?、
、、っていうと議論が1ミリセカンド秒で終わってしまうので、折しも大学入試の季節、少し詳細に論考してみます。
では先ず、あまりアテにはならないが、モールス符号とは何か? Wikipedia日本語版さまにお伺いを立ててみます。
モールス符号・・・イキペデア
初期の送受信機
~受信機としては、1837年にトミーが発明した、紙テープに電磁石で動かした針の圧力で刻むエンボッシング方式が最初に使われたが、~(略)~1854年にトーマス・ジョンがインクで印を付ける方式を考案した。また1860年代には、紙テープを動かして固定したペンに接触させたり離したりする方式に改良された。
あっと、「無線通信の歴史を守ろう!」のキャッチフレーズに対して最初からイキナリ自動モールス解読機が登場。。。あつけなく論破されてしまいました。
念のため、A1Clubのモールス符号の項を見てみましょう。
規則正しい符号の長短のON/OFF組み合わせだけで、文字をあらわすことができる、まさにデジタル方式の元祖ともいえるものです。
然り。長短のON/OFF(正確に叙せば可変長のON/OFF)だけで文字を表せる、きわめてすぐれたデジタル通信です。
オンとオフだけで通信ができるのですから、「本棚に並んだ本を立てる/寝かせる」、「壁越しに叩く」、「10円玉の裏/表」、、、
極端にはビロウな話、「自分のひり出したウ●コの並び」、ですら通信が可能です。だから映画などで、ミステリアス、緊迫的な場面を演出するに、多彩な手法でさんざん使われる。
近年話題ではこういうの。
では、「CWはアートなのか?」、っていう、藝術家であるわたしにとってもきわめて深淵的な命題についてはアートです。
“art” っていう語を論じ始めればキリが無いのですが、ごくふつうに「アーテフィシャル」=「人工の」、っていう観点からすれば、モールス符号は人間が作ったんですからアートに決まってるじゃないですか。
この場合の人間=人類=humanとは
パイオニア探査機に描かれたやつ。小学校のころ、どうかと思ったワイセツ画像。
で、アートであるモールス通信を、耳で聞く趣味や訓練として行うべきか、電磁的印刷やPCで行ってはならないのかには正答はありません。
なぜなら「アート・芸術」とは、他人に感動してもらうものではない、自分自身の感興、実感にしか基づかないものだからです。
プロ通信なら散文的な正確性が求められもしましょうが、専ら個人の興味にしか依らないアマチュア業務においては、自分自身の感興があふれ、自分が満足しさえすれば各人各様で良いじゃないですか。
また、「モールス符号が絶滅の危機に瀕している」、とお嘆きのOMさんも数多居られるようですがそうではない。
モールスコードの、その合理的かつシムプル、神秘的な美しさに惹かれてこんなの。
モールスコードからインスパイヤされ、またはオマージュして、若い人たちの間では、こんな美しいアイテムが世界中で流行です。
これを隠しラブメッセージだと胸に付けていると、おっさんは即座に解読してしまうので若い女の子は気をつけるように。
そしてファクシミリとかインターネットとかなんとかデジタルモードとか、、これらはすべて専用機械装置とデンキが無ければ、ひと文字の通信すらもできません。
それは試みにFT8のことを思つて見れば良い。
こんなイモムシみてえな8値フェーズシフトキーイングで、たった「A」のひと文字を送受信するのにトロクサイよな、どんだけ苦労してるのかと。
これがモールスなら紙にエンピツで「・ ―」、って書くだけで通じます。ケムリのオンオフでも何を使ってでもやれます。
だから緊急非常の場合を想定して、いま再び米軍で見直され、諸元では、「A1A」といふ、栄誉あるエースの背番号が与えられているじゃないですか。
・・・以上のことから、結論として、モールス通信はアートであって、人類最後のその日まで最期の通信手段として遺されるフォーエバーであることがきれいに証明されました。
なほ、モールス符号のユネスコ無形文化遺産については、
「遺産」の名の通り、あれはカブキや文楽、高山祭など、「カネのむしり取れる屍体」 に対しての蔑称ですから、ちゃんと生きていて、しかもオカネの無いモールス符号に対しては与えられません。
モールス符号はそれ自体でしっかり自立しているのですから、乃村工藝の奇跡の一本松みてえなことはやらない、そんな情けない称号なんかこっちから願い下げです。
以上、小論文と称しながら、やけに長文になりましたが、モールス通信についての考察はこれでおしまひです。
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