われわれのような初心者向け、たった1本で簡単にできあがるマルチバンドワイヤーアンテナとして、センターを外して給電する、通称ウインドムアンテナというのがあります。
これは全長1/2λ長さの約1/3のところにオフセット給電してやると、不思議と2倍4倍~が電波に乗るというもので、
敷地はあるけれど景観上いろいろまずい海外でステルス的に盛んです。
なので最初、4:1カレントバラン作ってウインドムを上げるか?、またはATU使って簡易釣り竿アンテナ建てるかしら?
と思いましたが、どちらもワイヤ1本で済むのでラクなのだけれども恐ろしい電圧腹をどこで踏むか解らない、コモンモード電流が切れない、同軸ケーブルに電波が乗る、、、
いろいろイタズラやらかすし危険なので、面倒だけどちゃんとした中立的センター給電の1/2波長ダイポールを上げてやることにしました。アンテナの基本です。
で、用いましたのは安直に市販のこれ↓です。
信頼あるダイヤモンドアンテナのW-735、3.5メガ、7メガダイポール。
これに14メガのワイヤをひっつければかんたんに3バンドダイポールのできあがりです。
全長わずか23メートルで3.5メガも出られますし、ちゃんとバランも付いてるのでヘタに自分で作るより手間要らずで安いと思います。
ここでの工夫は14メガは片方を垂直に上げて、「L型折り曲げダイポール」としたことです。世ではGP(グランドプレーン)と呼ばれていますが違うだろう。
7メガのダイポールには21メガも乗りますから、かんたんに3.5、7、14、21メガの4バンドダイポールのできあがりです。
他方、今後ますます重要になる10メガも別途折り曲げ垂直ダイポール作りまして建立、
家のベランダ左右に文字通りのアンテナ=触覚が天空に伸びました。
10メガの垂直ダイポールは来年のブーベ3Y0Zに向けてあるのですが、せっかくダンシャリして景観がきれいになったのにワイヤ群が邪魔くさい、、
コイルで短縮している3.5メガはさすがに帯域狭いけれど、他のバンドはフルサイズなのでSWR特性は広くてナイスです。で、アンテナの高さはワザと低くしてあります。
・・・これまで、アンテナとは高さを最低1/2波長は上げたい、できるだけ打ち上げ角を低くして遠くに飛ばしたいバカとケムリ的なのが常識でしたがこれからは違います。
Near Vertical Incidence Skywave=垂直入射に近い電波(?)=NVISアンテナ
せいぜい1/4λ高さで上方に打ち出し、中近距離に飛ばしてやるのがトレンドになります。
この際に充分に気をつけねばならないことは電波防護指針を守ること、とくに端っこの電圧端が人体に危険にならないようにちゃんと仕舞いをすることです。
基本的なことは総務省の電波防護ガイドライン
http://www.tele.soumu.go.jp/resource/j/material/dwn/guidance.pdf
に書いてありますが、
「曝露」くらい漢字で書いてくれと思いますが、ひとの身長である2m以下の部分が重要になっているにもかかわらず、子供でもかんたんに触れるフェンスやドブなどにワイヤを這わてせるひと、
また、他人の敷地にまでも越境する社会常識皆無のドシロウトアマチュアが後を絶たないので総通ではたいへん困って居られます。
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